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残業代請求に関するQ&A

9 “店長” “主任” “課長” “部長” などの名ばかり管理職

Question

私は社内で「課長」という役職に就きましたが、その途端、残業代が一切支払われなくなりました。これは仕方ないことなのでしょうか。

Answer

管理職だという理由で残業代が支払われない事例の多くは違法です。特に、残業代請求を考えてこのサイトを見に来られるような方の場合、ほぼ違法です。残業代が支払われない「管理監督者」に当たるか否かは①職務の内容、権限および責任の程度(経営者と一体的な立場で仕事をしているか否か)、②実際の勤務態様における労働時間の裁量の有無、労働時間管理の程度(出社退社や勤務時間について厳格な規制を受けていないかどうか)、③待遇の内容、程度(その地位にふさわしい待遇がなされているか否か)の三つの要素を総合的に考慮して判断しますが、“主任”“リーダー”“係長”“課長”“部長”“店長”などの肩書きがついていても、上記①②③の要素をすべて満たしていなければ、管理監督者にはならず、普通に残業代を支払わなければなりません。

具体的には、マクドナルドの店長くらいでは管理監督者にはなりません。テレビドラマ版の『半沢直樹』では、主人公・半沢直樹(堺雅人さん)の役職は「東京中央銀行」という架空の都市銀行の「大阪西支店」の融資課長から始まり、東京本部営業第二部次長に昇進し、ドラマの一番最後では東京中央銀行の子会社の部長としての出向を命じられます。一般的に、都市銀行支店の課長では管理監督者にはならない可能性が高く、本部次長レベルでは管理監督者に当たるか否かは微妙で、いずれもドラマでは描かれていない権限次第でしょう。あのドラマで管理監督者の典型事例は本部の取締役部長以上のクラス(香川照之さんが演じる大和田常務、森田順平さんが演じる岸川部長)です。